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1.はじまり

昔―――さかのぼれば私が中学生だった頃―――から、ロックマンのようなゲームを作ってみたいとずっと思っていました。

それが今回プロジェクトとなったんですが、プロジェクト発生の瞬間についてはよく覚えていません。部会後や部室で繰り広げられるネタトークから発生するプロジェクトも最近多いので。

ストーリー原案や一部のキャラ・ボス名はR.I氏の発案です。

2.デザインについて

説明の余地はないでしょうが、ロックマン相当品が高汎用女中機体セキュアです。 セキュアの初期デザインはレオタード+燕尾っぽいうわっぱり+手袋、といういかにもといった感じのデザイン(Fig.1)だったんですが、「ゲームシステム以外の点をあまり似せるのはどうか」という声が出たので、メイド服1というベタな(そうか?)デザインになりました。

リンカはロックマンにおけるブルース、エックスにおけるゼロのような主人公の相棒(と言えるか分からないが)とし、KGR氏にお願いしました。

両方を操作可能にすれば単純にボリュームを2倍にできるし、両方を切り替えることができれば切り替えて長所を活かしつつ進むステージも作れるだろう、ということで近接戦闘重視のゼロ風味のキャラクタになりました。

セキュアとリンカの関係・ストーリー案についてはボツとなった案・設定がいくつかあります。

3.パーツ

パーツで能力を強化するシステムですが、これも初心者救済のシステムの一つかもしれません。

本家シリーズではねじを集めるとパーツに交換してもらえるようになりましたが、ファミコン風のパスワードではとても情報量が足りない2ので、エックス風の4種のパーツにしました。

セキュアとリンカそれぞれに耳、手、尻尾、足のパーツがあり、取ったときの効能もそれぞれ違います。ステージに置いてある場所は同じですが取る順序は変えたほうがいいかもしれません。

ミミコプター(セキュアの耳パーツ)は某嬢3から拝借しましたが、そのうち耳パンチやら目からビームやら会得するのではないか?(しません)

4.ネタについて

一般の方が見ても違和感がないくらいまで消化したつもりですが、世界観の元ネタは、これをお持ちのあなたが今いる場所、つまり電気通信大学4だったりします。舞台がU.E.C.だったり、ステージの記号が学科名の略称だったり、どこかの建物のてっぺんを模したとおぼしき敵がいたり、ベンゼン池があったり……。ほかにも電通大以外に元ネタがあるところはたくさんありますが、ヤバいので紙面の都合で割愛いたします。

5.難易度について

本家の2ぐらいの難易度にしたかったんですが、ボスの行動パターンが単調なことや、氷のステージでも滑らないことや、パーツによる強化もあるので本家シリーズをやりこまれた方なら簡単でしょう5(3〜5相当か?)。余力のある方は、パーツなしクリアやバスターオンリークリア、キャラクタ切り替えなしクリアにも挑戦してみてください。

逆にこれでも難しいという方は、チートをお試しください。

6.無駄に似せてみた点

7.チート

ロックマンといえば高難易度を誇るアクションシリーズ9ですが、プレイステーションで復刻版が出たときに難易度設定がつきました。もちろんセキュアリンクも本家のファンの方に楽しんで欲しいのが第一ですが、フリークを自称しない方にもお楽しみいただけるよう、本家以上に無茶な難易度設定が可能になっています。 マップの難易度設定は、本家の復刻版の難易度設定では敵配置しか変わらずマップが変わらない(2のワイリーステージ310は全く変化しない)ことでつけたもので、マップデータそのものを書き換えて棘を減らし足場を増やすものです。

ライフ無限と武器エネルギー無限は事実上の無敵11と特殊武器撃ち放題ですから、オンにするとゲームバランスのゲの字もなくなりますが。

8.最後に

今回はどことなく続編をにおわせる終わり方です。戦いに終止符を打つテロップ、もといプロットは考えてあるのですが、ちょこっとデータを差し替えただけのような続編12をあっさり出してしまうことが許されるのか、また、ここでついたとおぼしきセキュアリンクのファンをプログラム的に満足させられる続編を出すことができるのか、大学を離れたら打ち合わせはできるのか、ネタは切れていないのか、云々かんぬん。あまり期待していただきたくないと思います。私も、上手くいけばあと半年くらいでここを去る身ですし。

68CDに入っているのは体験版で、途中までしか遊べません。最後まで遊べる製品版はメロンブックス様13にて取り扱っていただいております(400円)。店頭か通販でお求め下さいまし。


レトロテイスト擬似3Dアクションシューティングレースゲーム!

前回までのあらすじ

セキュアリンクのプロジェクトが立ち上がる前に発案されたものの、諸般の事情によりあかねファンがセキュアに本腰を入れたため、忘れ去られかけた悲劇の作品。セキュアが一段落ついたため復活の運びとなる。 セキュアリンクに登場する看板に NEVER FORGET ME… とあるのは忘れないように、という自戒の念を込めているらしい。

一時期のセガの体感ゲームのような、要するに『ギャラクシーフォース』や『パワードリフト』のようなゲーム、なおかつ、走るのは車でも飛行機でもなく、自分の足で、カーブの無い直方体状の空間を、ライバルをミサイルで足止めしながらゴール目指して突っ走れ、自分の足で。足で走っているからジャンプもできて、とびだせ大作戦のようなゲームでもあります。

コンセプトは一つ、『コースの中で用意されたジャンプできる局面でしかジャンプできないゲームではなく、自分の足で好きなところでジャンプでき、なおかつ、ジャンプして障害物をクリアーしたり崖に上ったりできる、ジャンプに意味のあるゲーム』。

しかし、かつて会誌に原稿を書いておきながらベーパーウェア14になってしまったものが一つあるので、同じてつ轍を踏まないよう気をつけなくては……それから、面白いゲームになるのか作者ですらいまいちピンと来ないのが不安なところです。その前に展示できてるか怪しい!


1 (ロックマンが)元家庭用(現・戦闘用)→メイドロボ→メイド服、という連想の産物らしい
2 チップの数に制限を設けるか設けないかによるが、ロックマン2は20ビット分くらい。ロックマン7、エックス系列は48ビット。
3 エマリーうさだ(←どこか間違ってる)
4 お気づきになられたお客様もいらっしゃるようです(汗)
5 部内公開の席で、「ここは難しいだろう」と思っていたポイントを初見で越えられたときは焦りましたよ、そりゃあ(笑)
6 3は連続スライディングができない
7 横は16ブロックでぴったりなんですが、縦は12ブロックしか入らないので表現が苦しかったところがあります
8 若干ジャンプの滞空時間が短い
9 456あたりはE缶9個なので力押しが可能
10 左右が棘の垂直通路(若干斜め)を落ちる場所がある
11 棘の接触・墜落ではお亡くなりになります
12 本家のファミコンシリーズ担当や、データ差し替えで成り立っている(失礼)音ゲーの担当者はどう考えているのか知りたいものである
13 http://www.melonbooks.co.jp/ 秋葉原店は中央通りに面したHEY(タイトー直営店)の地下にあります
14 vapor ware:発売情報が公表されたにもかかわらず、(蒸発したかのごとく)製品リストから消滅してしまう製品