スーパーマリオワールドを片手でプレイしてみた  3J 小川

会誌の内容に困っていたある日、唐突に思いついたのがこのプレイである。有名アクションゲームのこのソフトを片手でプレイするものである。このプレイの制約は以下の4つとした。

     コントローラーに触れているのは常に片手のみ

     子クッパは全て倒す

     4色のスイッチは禁止

     一度クリアしたコースに再度入ることも禁止

この条件下でのプレイ記録を自分の記憶とプレイ時のメモからここに記しておく。

 エリア1:ヨースター島

「最初のエリアだから片手でも簡単にクリアできる」最初はそう思っていた。しかし、現実にはなれない操作方法のためにミスが発生する。特に困ったのはダッシュジャンプが使えないもしくは使っても制御がとても難しい点、水中を泳ぐ操作がしにくいので油断するとすぐにマリオが沈んでしまう点であった。ダッシュを使えば簡単な所も足場ギリギリからのジャンプを強いられたり、水中ではまず沈まないことが最優先になってしまう。

 マリオを何人か失った後、城に到着。金網で移動するステージだったために必要な操作が十字キーのみとなったのは救いだった。そのまま子クッパ「イギー」と対戦。運も味方に付け、なんと1回目でクリアできた。

 エリア2:ドーナツ平野

やっと片手操作の感覚に慣れてきたこと、マントマリオの力もあって城まではわりと順調であった。(もちろんノーミスというわけではない)だが、今回の城には大苦戦を強いられたのだった。この城の仕掛けは左右に動く壁であり、前述のようにダッシュが使えないので移動に手間取ってしまう。さらに1ブロック分の足場を乗り継ぐ部分がステージのラストにあるのだが、片手操作では細かい操作もきかないのでそこで幾人ものマリオが散っていった。そして初のゲームオーバーになってしまう。コンティニューを行い再度挑戦するも、このころには手が疲れ始め、集中力も下がりつつあった。それでもめげずに続け、城に挑戦を開始してから1時間後、ようやくクリアすることができた。苦労した分達成感も大きく、思わずガッツポーズをとってしまった。

 エリア3:バニラドーム

ドーナツ平野の城での戦いで一気に力を使い果たしてしまったのか、各所でミスを連発し、そのままゲームオーバーに。眠気も襲ってきたのでこの日のプレイはここで中断した。

翌日、体力も回復し気合十分でプレイを再開。快調にコースをクリアしていき、このエリアの城に到達。ところが、この城の強敵「カメック」に道を阻まれることになる。神出鬼没のワープと魔法に翻弄され、あっという間にゲームオーバーになってしまう。幸い、道中のコースに無限増殖ポイントがあったのでマリオを相当数増殖させ、人海戦術で挑むことにした。激しい戦いとなった。ある者はカメックにやられ、ある者は溶岩の池に沈み、ボスまでたどり着くも返り討ちに合う者もいた。それでもプレイヤーの慣れと人海戦術でどうにかクリアした。このときは城を攻略するのに1時間半ほどかかった。

 エリア4:ツインブリッジ

このあたりからステージの足場が小さくなってきたり、道中の穴が大きくなって片手操作ではそれなりの壁となってくる。だが、このエリアの城までの道中はわずか2コースだったのでエリア3をクリアした勢いで一気に突破できた。このエリアの城の仕掛けは降りてくる天井である。さらに、地面にも敵や溶岩の池が待ち構えている。通常ならダッシュジャンプで突破するところだが、片手操作ではそうはいかない。ダッシュをしようとすると、ジャンプのタイミングが狂い、ジャンプの操作を集中するとダッシュが上手くいかずに天井に押しつぶされてしまう。こればかりは片手操作のジレンマとも言えるが、様々な操作法(コントローラーの持ち方)を試し、ようやく突破できた。城の後半の仕掛けはエリア1の城と同じ十字キーで事足りる金網だったことが幸いし、天井のトラップを突破した勢いで子クッパも倒し、クリアすることが出来た。

 次のステージに行きたいところだが、この時点で手と集中力が限界を迎えてしまったのでこのエリアのクリアで攻略を中断した。(もしかしたら来年の会誌ネタはこの続きかも)最後が拍子抜けになってしまった点は反省したい。

補足:今回のプレイで失われたマリオの人数は累計135人でした。その大半は各エリアの城で失われているのが実際でした。