ラジオを聴こう!      

1年J科  米村 淳

 

インターネットやテレビの普及で、若年層の間ではどうにも印象の薄いメディアに取られがちなラジオ。ですが、ラジオは非常に魅力的なメディアだと、私は思うのです。というわけで、私なりにラジオについてつらつらと書き連ねていこうと思います。

 

地上波におけるラジオ

 

地上波のラジオは、およそ3種類に大別することができます。特徴とともに述べると、

 

・AMラジオ――音質はそれほど良くない。周波数が低いので、夜間は遠くまで電波が飛ぶ。

・FMラジオ――AMに比べれば高音質。周波数が高めなので、電波はあまり遠くまで飛ばない。

・デジタルラジオ――受信状況の変化によるノイズが少なく高音質。試験放送中のため聴取可能地域が限られる。専用の受信機が必要。

 

AMラジオはその特徴から、おもにパーソナリティのトーク番組が放送されています。東京ではNHKラジオ、ニッポン放送、文化放送、TBSラジオがキー局として重要な位置についています。NHKラジオはどの時間帯も、比較的高めの年齢層を狙った番組構成にしていますが、残りの民放局は朝、昼、夜と聴取者の層が異なる編成を行っています。朝はおもに通勤者向け、昼は自営業者向け、そして若年層向けは夜です。放送局別の特徴としては、

 

・NHKラジオ――おもに高めの年齢層に向けたコンテンツが多い(ラジオ深夜便とか)。ラジオ第二では教育系の放送を行っている。

・ニッポン放送――かの有名なオールナイトニッポンを放送。文化放送に比べると印象が薄いが、アニラジ(アニメに関する話題を主に取り扱う番組。声優がパーソナリティであることが多い)もわずかに放送している

・文化放送――平日夜はレコメンを中心にしたタレントがパーソナリティをしている番組が中心。しかし土日はほぼアニラジのみの番組編成となる。

・TBSラジオ――24時まではニッポン放送、文化放送よりも高めの年齢層を狙った番組編成。ただし24時以降は主に芸人を起用した編成で、他の二局より高聴取率をマークしている。

 

ただ、基本的にどの局も27時を過ぎたころからトラックドライバー向けの番組に年齢層がシフトします。

 

FMラジオはおもに音楽番組が放送されています。また、基本的に可聴地域はAMに比べて狭いので、放送内容も地域密着型になることがあります。残念ながら、私はあまりFM放送を嗜まないので、詳しく書くことはできません。が、NHK-FMだけ挙げておきます。

・NHK-FM――ポップ音楽からクラシック、洋楽、ラジオドラマまで幅広く扱う。たまに暴走して、14時間休みなしでアニソンとか、ヒーロー、戦隊物の曲を流したりする。

 

デジタルラジオは現在、聴取する方法が少なく聴取できていないのですが、特徴だけ挙げておきますと、

・一局で複数のチャンネルを開局することができるので、特定のジャンルに特化した放送を送ることが可能(クラシックだけとか、ラブソングだけとか、アニラジだけなど)。

・VHF波(アナログテレビ放送と同じ電波帯)を使っているので、高音質。データ放送も可能。

・試験放送中のため、聴取地域が非常に狭く、東京、神奈川、千葉、埼玉の一部でしか受信できない。

 

インターネットにおけるラジオ

 

高速通信の普及から、インターネットでもラジオを聴くことが出来るようにもなりました。種類としては

・ダウンロード、ストリーミング方式などを使ったインターネットラジオ

・ポッドキャスト

に大別できます。放送内容は、インターネット独自のもの、地上波の内容と同様のもの、地上波で放送しているもの出張版のようなものを放送したりしています。

 

ラジオの魅力

 

ここまでラジオに関する情報を書き連ねてきましたが、私が述べたいラジオの魅力とは主に二つ。

・時間を共有しているという感覚

・テレビ以上の双方向性

ラジオは基本的に生放送(ものにより録音)であり、情報通信技術が発達した今日、リスナーの反応がほとんど時差なく放送にのることも可能になってきました。はがき職人にもなれば(もちろんそうでない人も)、同じ放送を聴いているということで、ある種の連帯感が生まれてきたりすることもままあります。また先ほども述べましたが、リスナーの送ったはがき、メールをパーソナリティが読み、レスポンスを返す。このリスナーとパーソナリティの双方向の関係は、テレビでは到底なしえない物の一つだと、私は思うのです。この二点が、ラジオの持つ持ち味、魅力だと思うのです。

 

みなさんも、ラジオを聴いてみてはいかがですか?