徒然なるゲーム随筆
文責 成田清志
1.はじめに
昔はそれなりにゲームをやってはいたのだが、
最近はほとんどゲームをやらなくなり、
まさに丘ゲーマー(注1)と化してしまった。
そんな私だが、まがいなりにもゲーマーであると自覚しているし、
ゲームに関して詳しいつもりでいる。
これから私が何気なく考えていることを書き綴る。
気が向いたときにでも読んでいただきたい。
2.素人のゲーム
以前はゲームといえばプロが作って企業で売るものである
というイメージ(注2)があったかもしれないが、
最近は素人の作った、いわゆる「同人ゲーム」が増えている。
実は以前からこの同人ゲームというものはあったのだが、
それを発表する場がなかったために日の目を浴びていなかったのである。
ところが、ここ数年でインターネットが普及したことにより、
素人であっても自分の作品を自由に発表することが可能となった(注3)。
ちなみに、これはゲームに限ったことではなく、
絵や音楽や小説など、さまざまなジャンルで起こっている現象である。
この同人ゲームというやつはピンからキリまで多くのものがあり(注4)、
中にはコンシューマーゲーム(注5)よりも
優れているのではないかと思わせるものもある。
また、作品のインパクトとしては、
並みのコンシューマーゲームよりもはるかに強いものも少なくない(注6)。
最近あまり感じられなくなった、古き良きゲームのにおいが立ち込めている。
インターネットの普及によりエミュレーター(注7)などで
ファミコン時代のゲームをやっている人も少なくないかと思うが(注8)、
そのようなゲームが好きな人には同人ゲームを強く勧めたいと思う。
3.ゲームとグラフィック
ゲームにはグラフィック(映像)が付き物である。
グラフィックのないゲームなど、ほとんど考えられないだろう(注9)。
そして、最近の傾向としてグラフィックが良いほうがゲームとして優れている、
と思われているようである。
確かに、グラフィック以外のすべての要素が同じ2つのゲームが存在したとすれば、
グラフィックの優れているほうが良いゲームであるといえるかもしれない。
しかし、実際に世の中に出回っているゲームの中には、
グラフィックが優れていてもゲームとしては首をかしげざるを得ない内容のものがある。
特に3Dゲームが普及してから、このようなゲームが増えたように感じる。
3Dというものは、美しく作ろうとすると非常に多くの時間がかかる。
また、データ量も大きい。
そのために、不用意にグラフィックにこだわると、
かえってゲームの中身の方がおろそかになってしまうのであろう。
また、ゲームの中身が充実している優れたゲームであったとしても、
そのグラフィックを作るのにかけた費用が少なくないことを自覚しておいたほうがいいだろう。
そこにかけた費用もゲームの値段に上乗せされるために、
ユーザーは高い料金を払っていることになる、
ということを忘れてはいけない。(注10)
4.携帯ゲーム
私は携帯ゲームの未来は明るいと考えている。
ゲームボーイアドバンス(注11)が発売され、
好調な売り上げをほこっているようである。
私自身はゲームボーイアドバンスを持っていないが、
携帯ゲーム機でありながらスーパーファミコンを上回る機能を備えている。
はっきり言って、私はグラフィックについてはこの程度がちょうどいいのではないかと考えている。
あまりグラフィックばかり追及しても、前述したようなことが起こってくる。
純粋にゲーム性を考えるのであれば、
携帯ゲーム機のような手軽なものの方が
面白いゲームが生まれる可能性を秘めていると思う。
最近、携帯電話でJava(注12)が使えるようになった。
私は某J社の携帯電話を使っている。
そして、携帯電話でゲームを楽しんでいる。
はっきり言って面白いと思う。
中毒性の高いゲームが多いように感じる。
まだ発展途上の分野ではあるが、今後の成長に期待したい。
5.おわりに
以上、私が最近感じていることを気の向くままに綴って見た。
あまり有意義な意見ではないだろうが、何かの足しにしていただければ幸いである。
(注1) 筆者の造語。丘サーファーのように、実際にはあまりゲームをやらないくせにゲーマー気取りなやつのこと。
(注2) 事実であるし、今もゲームといえば企業が売っているものがメインであろう。
(注3) われわれX680X0同好会もインターネットでゲームを発表している。
(注4) 同人ゲームに限らず、コンシューマーゲームもピンからキリまである。
(注5) 普通の企業から発売されているゲームのこと。
(注6) あくまでもインパクトの話である。クソゲーであることも多い。
(注7) パソコン上でファミコンなどのほかのマシンを仮想的に実現すること。
(注8) 大きな声では言えないが、多くの場合は違法行為である。
(注9) リアルサウンドなどの例外はある。
(注10) 勘違いが無いように言っておくが、私はグラフィックを軽んじているわけではない。やはり、グラフィックはゲームの重要な要素である。
(注11) N社から発売された最新の携帯ゲーム機。
(注12) プログラミング言語の一種。ネットワークに強い、などの特徴を持つ。