こんなインベーダーゲームはイヤだ。 
Invader Spirits 2003 - I refuse such crazy invaders ! -
written by 刻の咎人(ときのとがびと)@4J


制作物概要
『Invader Spirits 2003 - I refuse such crazy invaders ! -』※1は、一般で言うところのインベーダーゲームです。 しかしながら、その各所には様々な変態的要素がちりばめられています。


製作過程
このゲームを創るに至った過程を簡単に紹介しておきます。

1.X680x0同好会の一部メンバーの間で某弾幕シューティングゲーム※2がやたら流行っていたのを見て、 何か変なシューティングゲームが創りたいと思った。

2.昔からあるような、基本的で単純で簡単に作れそうなシューティングゲームをベースに何か作ってみたいと考え、 そのベースとしてインベーダーゲームを利用することを考えた。

3.SGLibの基本機能の実装がある程度進んだ夜に、気が向いたため一晩※3でインベーダーゲームの雛形を作った。

その後、思いつくままに変態な要素を詰め込んで現在のカタチとなりましたとさ。


制作理念
近年のPCで動く個人製作ゲーム※4は、ドット絵であれCGであれ、とても綺麗な画面になっていて羨ましい限りです。 しかしながら、私にはそういった画像素材を作る能力はありません※5。 そこで、プログラミング技術とくだらないネタだけで、面白さの追求をしたいと考えました。

そのため、真面目に評価することがばかばかしくなるような、変なギミックやネタを大量に投下しました。 ちなみに最大のコンセプトは、『こんなインベーダーゲームはイヤだ』です。 遊びながら笑っていただければ、私は幸せです。

ちなみに、このゲームを創るにあたっては、特に新しい技術の開発は行っておりません。 これまでに身につけた技術を利用して、もがいてみようという考えのためです。 ただし、ベースとして自らが実装したライブラリSGLibを利用しているため、 SGLibが新しく開発した技術であり、またこのゲームはSGLibのサンプルであるとも言えるかもしれません。


ルール
基本的にはインベーダーゲームです。 敵を皆殺しにすればステージクリアです(一部例外有り)※6。 自陣まで攻められればゲームオーバーです(コンティニュー不可)。 ゲームバランスの都合上、一発弾に当たったくらいでは(敵も自分も)死にません。 被弾死した場合は、もう一度現在のステージの最初からやり直すことも可能です。


自機仕様
移動は左右のみですが、速度を変えたりすることが出来ます。 攻撃は、主にメインウェポンとサブウェポンから成り立っています。

メインウェポンは弾数無制限で、アイテムを取ると切り替わります。 サブウェポンには弾数制限が存在し、アイテムを取ることで切り替え及び補充がなされます。

メインウェポンが初期装備の場合のみ、溜め撃ちが出来ます。 威力があり、敵の弾を消すことも出来ますが、連射性能が著しく悪いので注意が必要です。

メインウェポインが初期装備で無い場合は、その武装を破棄することが出来ます。 破棄する際には、不要となった武装を攻撃弾として射出することも可能です。 敵の弾を破壊貫通できるので、割と便利です。

他にも、アイテムを取ることで様々な助けを得ることが出来ますが、紹介はまた別の機会にしましょう。


敵機仕様
敵の仕様については多くは語りません。実際に戦って見極めましょう。 攻撃の種類によって色分けされているので、参考にしてください。


イヤ仕様
既に述べたように、このゲームのコンセプトは『こんなインベーダーはイヤだ』です。 ここでは、そんなイヤな仕様をいくつか紹介してみます。

攻撃が多すぎる
敵も自機もバカスカ撃ちまくれます。自機が一撃で死なないとはいえ、気を抜くとあっという間にやられます。

敵の攻撃がヤバイ
攻撃の量だけでなく、その質も、一部※7明らかに殺す気満々で搭載された攻撃が存在します。 がんばって生きてください。

動きが変だ
自機も敵も、アニメーションが間抜けです。それでも命がけで戦っているんです。多分。

エフェクトが変だ
およそシューティングゲーム的でないエフェクトや、商業ゲームだったら叩き割られそうなエフェクトを搭載。 綺麗なのか汚いのかすら微妙です※8

隠しコマンド
ゲーム中にあるコマンド※9を入力すると、秘められた機能が発動します。 その後の保証は一切出来ませんのでご注意ください。


その他システム
他にも、ゲームを面白くするべく様々なシステムが搭載されています。

アイテム
このゲームには、自機を助ける様々なアイテムが登場します。 基本的に使い物にならないアイテムはないので、積極的に手に入れて活用してください。 なお、readmeなどにて詳細解説を行う予定です。

スコアボーナス
いくつかのスコアボーナスが存在します。 もしも見つけることが出来たら、がんばって狙ってみましょう。 ただし、ランキングを大きく乱すような跳びぬけたボーナスは無いので安心してください※10

その他
他にも色々ありそうです。


おわりに/今後の展望
自作ライブラリのテストとして一晩で作られたインベーダーゲームもどきも、 時間をかけてくだらない要素が大量に投下され、 わけのわからないモノになってきました。

今後も変態要素の追加や調整などを行って行く予定ですが、 今年(2003年)いっぱいで開発は終わりにしたいところです。 まぁ、きっと終わらないんでしょうけどね。 怪しいネタの提供は大歓迎です。皆様からの意見をお待ちしております(笑)。

それはそれとして、ゲームを作らんと必死にモガイタ大学生活も終わりです※11。 技術も知識も必要分くらいはそろっているはずなので、 今年は自分のゲームが展示されるのを落ち着いて眺められるでしょうか。 この原稿を書いている段階では、二年前のように学祭直前に入院※12とかしないかと不安で一杯です。

以上、エイエソのライバルのじゃ氏と展示ゲームの評価対決で戦うことを楽しみにしつつ※13、紹介を終わりにします。

最後にもう一度。 このゲームをプレイして、笑って楽しんでいただければ私は満足です。

文責:刻の咎人<togabito@olive.freemail.ne.jp>
HP(chrono gate)http://www3.to/togabito

脚注
※1:略して『IS』※11参照。『IE』の方がイヤで良かったのですが(笑)。
※2:ショウジョダンマクキタン。
※3:思い立ったが吉日。やる気のある一晩は、やる気の無い1年をも屠ります。
※4:同人ゲームとも言う。
※5:是非とも欲しいのですが、どこかに余っていませんか?
※6:いわゆる、UFOですね。ステージクリアしたと思ったら出てきて殺されるかもしれません。注意。
※7:レーザーとかレーザーとかレーザーとか。目から撃っているのか否かは定かではない。
※8:例えば文字を利用したエフェクト。気が付けば恒例のエフェクトになりましたが、予想以上に好評のようです?
※9:今の子供たちは知らなかったりするのでしょうか、KONMAIこまんど。
※10:もしくはがっかりしてください。
※11:来年からは大学院生です。電気通信大学大学院情報システム学研究科の。
※12:虫垂炎で入院、ベッドの上で学祭一日目を迎える。二日目昼頃に退院。三日目の夜、打ち上げで酒飲んでピザ喰って、お前はなんなんだ、と。
※13:敵視しているわけでも評価で戦う気があるわけでもありませんが、色々と決着をつけなくてはなりません(笑)。