Windows Vistaを使っていて
著者 11/31
はじめに
Windows Vista(以下Vista)が発売1されてから約10ヶ月2経ちました。しかし身の回りでVistaを使っている人は少ないのが現状です。多分実際の使用感を知っている人はかなり少ないでしょう。今回はそんな皆様にVistaユーザー3である私が半年ほど使ってきて感じた点をマニアックなものも含めて紹介してみようと思います。
フォルダ構成が変わった
いきなり一般ユーザーにとってどうでもいい項目ですが、半角スペースや日本語フォルダ名に苦しまされていた人には朗報です。具体的には以下の通り。
”Documents and Setting” が ”Users”になった
”All Users” が ”Public”になった(多分)
日本語名のシステムフォルダが無くなった
おかげでコマンドプロンプトを利用する際に楽になりました。また、コマンドプロンプト起動時のパスが標準でデスクトップで地味に使いやすくなりました。ただ、”Program Files”の半角スペースは無くなりませんでした。ちょっと残念です。
ファイルのリネームの挙動の変化
ファイルを選択し、F2を押したとき、拡張子のドットの前までが選択範囲になるように変更されました。さりげないけれど改良点です。
メイリオフォント
メイリオフォントは個人的には良いと思います。私は気にしませんが、わずかに横に長いようです。一つの難点は日本語の斜体が無い点でしょう。
ヘルプがちょっと良くなった
ヘルプから設定をするためのウインドウが開かれるようになって手間が省けました。
地味に便利です。ヘルプの内容も絵や図が多くわかり易くなっています。
「プログラムの追加と削除」に精神的余裕ができた
XPは一つアンインストールをしている間は「プログラムの追加と削除」のウインドウが無反応なので気味が悪かったのですが、Vistaではちゃんと反応してくれます。
Visual Studioの対応が……
プログラマーしか興味がなさそうですが、Visual Studioは2005のみ公式対応となりました4。6.0とか2003の使用は非公式になりました。でもVisual Basic 6.0 は対応するようです。
Mingw5の設定が面倒
Visual Studioよりさらに多くの人が興味なさそうですが、私はとても苦労しました。
どうやらGCC_EXEC_PREFIXなる環境変数を設定しなければいけないようです。多分ですがC_INCLUDE_PATH ,CPLUS_INCLUDE_PATH,LIBRARY_PATHなんかも設定しないとうまく動かないです。
MIDI環境が変化した
Vistaでは標準のMIDIデバイスの変更が簡単にできなくなりました6。また標準搭載の音源にはWindows XPでのみ搭載されていた代理発音機能がなくなりました。よってMicrosoft GS以外で作られたMIDIは聞けない7可能性が多いです。
意外と古いプログラムも動く
レジストリをいじる類は注意がいりますが、そのほかは大体動きます。X680x0同好会で作られたゲームも大体動きます。ただし、”Program Files”にはおかないほうが良いと思います。私は”Public”に適当なフォルダを作ってそこにおいています。
まとめ
振り返ってみると普通の人間が普通に使う分にはVistaは細かい変化しかないように思えます。それがWindows XPからの乗換えが進まない原因の一つではないかと思います。私は1と5の点でWindows XPより気に入っているので、今のところ元に戻る気はないです。
12007年1月31日
22007年11月現在
3Windows Vista Home Basicであるが
5Windows環境でのGCC
6レジストリを直接書き換えるかWindows Vista und der MIDI-Mapperを使うことで対処できる
7ベースの音だけ聞こえたりする