GM音源の世界
machise著
〜第一弾:ピアノ系音色の説明〜
はじめに
とりあえずこれは、General MIDIという規格に準拠した音色マップ(音データの配列)の種類をだらだらとやる気なく説明していくというページです。見なくてもなんの損害もありません。むしろ見て時間をとられるよりは見ない方がいいです。
とりあえず対象はこれからMIDIつかって作曲でもやるかぁとか言う人向けではなく、これらの事を十分熟知した上で、僕の無能さをほくそえみたい人むけであります。
〜締め切り一時間前にて記す〜
1.Grand Piano(Piano1)
言わずと知れた楽器の王様。音域はもっとも広く、殆どの楽器の音域を網羅する。
ピアノ線を叩いて音を出すので、強弱の表現が可能となった。
ソロや、伴奏などに使用され、クラシックやジャズ、ポップスなど使用ジャンルは多岐に渡る。
一般的に88鍵のものが普及している。
Sample:GrandPiano
2.Bright Acoustic Piano(Piano2)
音を明るくしたピアノ。
上とは同一なものらしい。
Sample:BrightAcousticPiano
3.Electric Grand Piano(Piano3)
ピアノにピックアップをつけて電気的に増幅させたピアノ。
80年代にライブステージでよく使用されていたYAMAHA CP-70(80)系の音を再現した音色。
ピアノ本来のタッチと音色を追求し実際に弦を叩いてピックアップを介して電気的に増幅して音をだす仕組み。
バラードによくあう(のか)。
Sample:ElectricGrandPiano
4.Honky-tonk Piano
調律の狂ったピアノ。
Honky-tonkとはジャズ創成期において音楽を演奏する酒場。またそこにおいての奏法のことも言う。
そういう安酒場でのピアノは調律がくずれていることが多くそこに倣って調律をわざとずらしている。
Sample:Honky-tonkPiano
5.Electric Piano 1
ローズピアノと呼ばれるタイプのエレクトリックピアノ、特にFender Roseとよばれるフェンダー社のものが有名。
前述のエレクトリックピアノとは分類は同じだが音を拾う仕組みがちがう。
独特の音色と緩やかな減衰な音色が特徴。
Sample:ElectricPiano1
6.Electric Piano 2
FMシンセでエレピを表現した音。
FM系のシンセではYAMAHA DX-7が有名である。
なかなか音が良かったため上記のローズピアノがこれらに駆逐されていく。
Sample:ElectricPiano2
7.Harpsichord
チェンバロともいう。
ピアノが生まれる前からある鍵盤楽器。
ピアノは弦を叩いて音を出すが、この楽器は弦を引っ掻いて音出す仕組みのため強弱表現ができない。
バロック音楽に盛んに使用されたがピアノの出現とともに衰退した。
Sample:Harpsichord
8.Clavi
クラビネットと呼ばれる、電気キーボードの一種。
クラビコードと呼ばれる鍵盤楽器の弦にピックアップをつけて電気的に増幅して音をだす。
ファンク系音楽によく使われて、パラディドルフレーズという独特なバッキング奏法がある。
Sample:Clavi
あとがき
今回、この記事を書いて、読者の皆さんが少しでも趣味の音楽制作、及びそれに追随するなにかの役に立ててくれることを著者は期待しています。
でも正直あんま役に立ちません。役に立つ記事は他の方が書いてくれているのでそちらを参照されたし。
ちなみに、第一弾とか銘打ってあるけど次やるかわかんね。
2008/10/09
参考:ヤマハ株式会社