執筆者: 山崎直樹
執筆者: 山崎直樹
■PCゲームとは?
その名の通りPC(パソコン)でやるゲームのことをさします。PS3とかWiiを使ってのゲームは普通はコンシューマーゲームと呼ばれています。
■PCでゲームをやるメリットって?
数えきれないほど沢山あります。思いつくものを色々と列挙していきましょう。
1 美しいグラフィック
PS3のグラフィックの美しさには誰もが感動したことでしょう。でも、パソコンゲームは、それすらも凌駕してしまいます。水の透明感、木々の幹や葉の躍動感、レンガの凹凸、パソコンではPS3とは比較にならないグラフィックを映しだすことができます。神ステ3の異称をもつPS3より素晴らしいなんてにわかにも信じられないかもしれませんね。
2 たくさんのコントローラー
パソコンゲームのコントローラーは、PS3やWiiとは比べものにならないほど、たくさんのコントローラーがあります。そしてなんと、PS2で使っていたコントローラーをPCに流用することも出来るのです。素晴らしいでしょう。マウスでプレイしたり、コントローラー(パッド)でプレイしたり、その選択肢は多様でコンシューマーとは比べものになりません。
3 CDが不要
PS3やWiiだと、オンライン購入したもの以外は、いちいちCDを取り出して、本体にいれなくちゃいけないですよね。でも、パソコンだと、インストールするだけでOK。CDがなくてもゲームを起動して遊ぶことができるのです。慣れると、もう、戻れません。一部セキュリティ関係でCDが必要だったりするけれど、そういうのは仮想マウントを使ったり、データをいじれば問題はありません。
4 たくさんのテレビ画面で
PS3とかWiiはよほどのことがない限り一つのモニタでしかプレイできません。でもパソコンゲームは違うんです。モニタさえあれば同時にたくさんの画面で迫力のあるゲームが可能になります。3つのモニタでも6つのモニタでも、ゲームさえ対応していればいくらでもいけるんですよ。これでレースゲームや飛行機のゲームをやるとその面白さは段違い。気分はパイロットです。
5 だれでも動画配信が可能に
動画配信っていうのはどういうことかというと、つまり、今自分がやっているプレイ中のゲームを、遠くにいる友達などににリアルタイムで公開ができるのです。これを使えば、例えばゲームをしながら、その様子を解説することが可能になります。自分の華麗で素晴らしいテクニックから自分の最低で奇妙なテクニックまでみんなに見せびらかせ、仲間との交流もより深まるでしょう。
6 会話をしながらのゲームも
もちろん、動画に限らず、オンラインでのチャットもパソコンなら簡単にできるのです。ゲーム自体が対応していなくてもSkypeというソフトを使うことによって簡単に実現できるようになりました。意思疎通が簡単になります。もちろん喋りたくない人のために、キーボードを使っての会話もちゃんと用意されています。
7 自分にあったゲーム内容に
パソコンゲームでは一人ひとりに合わせたゲームが可能です。つまり、ゲームの内容を自分好みに簡単に改造することできるのです。一般にMODと呼ばれ、それはとんでもなく面白い機能を持っています。例えば、戦争のゲームでBattleFieldというものがあるのですが、それにMODを使うと、兵士が警官になったり、戦争ゲームなのにレースゲームになったり、第二次世界大戦のゲームなのにガンダムとかロボットが大量に現れたり、もう世界は超無限大です。そういう大幅な改変でなくても、メーカー側が作ったものではないオリジナルのマップとか兵器とかも登場させることができます。信じられないほどのたくさんのMOD。PS3では体験できません。
■PCでゲームをやるデメリットって?
こんなにたくさんのメリットがあるのに何故か人気がないのがPCゲームなのです。それはどうしてでしょう。人気がなさすぎてとあるメーカーはPSPに逃げ出してしまいました。考えられる理由をあげてみましょう。
1 日本の有名なゲームが少ない
パソコン版では日本のゲームがほとんど出ていません。テイルズもなければドラクエもないし、メタルギアソリッドもなければアルトネリコもない。有名なゲームはバイオハザードとかデビルメイクライとかだけで、ごく一部しか発売されてないのです。どうしてでしょう。考えてみて下さい。反対に海外のゲームはたくさんあります。CrysisやS.T.A.L.K.E.RみたいなPC限定のゲームもあるくらいです。
2 相性問題
パソコンはPS3やWiiと違って色々な種類があるので、それゆえ相性の問題が出てしまいます。そのため、せっかくPCゲームを買ったのに動かない!めったに無いことですが、ちょっと怖いかもしれませんね。
3 値段
PS3などのコンシューマーに比べて超ハイスペックですので必然的にパソコンは値段が高くなってしまいます。ゲームを本腰でプレイしたいなら最低10万は必要になります。しかし、パソコンはゲームだけではなく、画像や動画編集など様々なことができるので、それを考えると安いのは言うまでもありません。お年玉を貯めたりバイトをしたりして、自分だけのマシンを作ってみませんか?
4 プレイ人口
パソコンゲームはPS3やWiiなどのゲームに比べて非常にプレイ人口が少なく、なかなか会話のネタにしにくいです。多分ポケモンの話なら10人中3人は通じると思うのですが、PCゲーだとほぼ確実に0人だったりします。マイナーってのは悲しいものです。
■ゲームの紹介
どうでしょうか、パソコンゲームってすごいんです。ぜひぜひおすすめします。最後にさらっとゲームの紹介をして終わらせたいと思います。
□ACT(アクション)系
国産ゲームで万人に薦められるタイトルとしては、日本ファルコムの「ぐるみん」があげられます。ほのぼのとしたグラフィックが非常に親しみやすいゲームです。もちろん、奥の深い格闘技、そしてタイミングよく攻撃しないといけないというリズムゲームの要素などを取りいれており、難易度も非常に豊富。初心者から上級者まで幅広く楽しめます。PSPに移植発売された作品ですが、本家はパソコン版。いうまでもなく、操作性もグラフィックも段違いでパソコン版の方が優れています。日本ファルコムは他にも「イースシリーズ」などアクションRPGのゲームを多数出しているので色々調べてみるといいですよ。
またFPS(銃で人を倒す)ゲームとして有名な、Activisionの「Cod4」もおすすめです。パソコン版では、その綺麗なグラフィックは言うまでもないですが、それ以上に、マウスで敵を狙う快適さを体感できます。PS3のコントローラでは味わえない楽しさがそこにあります。MODも多くありPCとPS3の違いを体感できるのは間違いないでしょう。
□RPG(ロールプレイングゲーム)系
日本ファルコムから「英雄伝説シリーズ」が出ていますが、それ以外は思いつきません。このジャンルはPCでは残念ながらあまりなく、多くがネットゲームという微妙な立ち位置のものしかないようです。
□2DSTG(2次元シューティング)系
同人のゲームですが東方シリーズというものがあります。敵の球のグラフィックが綺麗で音楽も良く、多くのファンを獲得している有名な作品です。個人的には「東方花映塚」をおすすめします。こちらは2Dシューティングでは珍しく対戦の形式をとっていて、初心者同士でも非常に楽しめる内容となっています。またパソコンならではとして、「弾幕姉妹」というフリーゲームもあります。こちらは自機をマウスで操作することができ、非常にダイナミックなプレイをすることができます。最後のほうがなかなか難しいのですが中毒性のあるゲームでおすすめです。
□RTS(リアルタイムストラテジー)系
パソコンならではのジャンルがRTSです。FFタクティクスなどのストラテジーがリアルタイムになったものですが、どうも簡潔には上手く説明できません。マウス+キーボードの操作を最大限に引き出したもので、PS3コントローラーではプレイ不可能なはずです。パソコンゲームをやるなら絶対にプレイはしておいたほうがいいでしょう。さっそくRTSで検索をかけてみてください。古いゲームですが「Age of Empire」が代表的なゲームとしてよく紹介されています。また、プレイ時間が短いRTSとしては同人ゲームですが「命短し戦え乙女」があります
□SIM(シミュレーション)系
ここでいうシミュレーションとは、都市、建物、遊園地などの建設をして運営していく経営シミュレーションをさします。マウスとの相性が抜群によいゲームで、代表的なものには「A列車でいこう9」があげられます。「列車」という名前がついていますし、鉄道会社の社長になって会社経営するわけなのですが、電車で行こうのような鉄道だけのゲームというわけではありません。商業施設を建てたり、バスを運転させたり、電車のダイヤや駅での停車時間を指定したり、資材置き場うんぬんと、ユーザーのやりたいことが何でもできます。列車視点で町並みを閲覧することもでき、やっていてすごい面白いゲームです。いちおうクリア目標として10兆円稼ぐことがあげられていますが本質はそこにあるわけではありません。自分の好きな町並み、例えば日本のようにごちゃごちゃしていても、アメリカのように整然としていてもよく、そこに自分の好きな列車を走らせる。それが楽しいのです。要求スペックと値段が鬼畜ですが...
□ADV(ノベルゲーム)系
こちらもパソコンならではのゲームです。普通のゲームとは違い文章を重視しており、文字、絵、音楽を上手に融合させ、小説とは違った良さを目指していくものです。有名なものとしては、音ゲーの要素や選択肢を数多く取り入れた工画堂スタジオの「シンフォニック=レイン」や、文章量を減らしてプレイ時間を短くし初心者層を狙ったニトロプラスの「沙耶の唄」などがあります。全体的にテキスト量が多く、パソコンで文章を読みなれていないととっつきにくいかも。ADVは体験版が豊富なのでやってみてはどうでしょう。