コンパイル
さて、Linux のソースコードを入手したので、さっそくコンパイルをしてみる。初めに書いておくが、私のようにAtom 等の低スペックCPU(1.3GHz くらい) でコンパイルを行うと、カスタマイズなしの場合5 時間かかる。ハイスペックでも仮想マシン上でコンパイルすれば、やはりそれなりに時間がかかるので、そこら辺は覚悟してコンパイルを始めること。私は寝る前にコンパイルを開始して翌日の朝結果を確認していた。
//ツリーのカレントディレクトリへ移動。
$ cd /home/hiroki/src/linux-2.6
//Kernel の設定を行う。
$ make menuconfig
//コンパイル開始。一応時間計測もしてみる。
$ time make
どの程度の時間がかかるか分からないので、今回はtime コマンドを用いて、コンパイル時間の計測を行う。コンパイルが終わったら、Kernel をインストールしてみる。#はルート権限での作業となる。
//モジュールのインストール。
# make modules_install
//イメージのインストール。
# make install
本来であれば、コンパイルをホストOS(仮想マシン上じゃないOS) で行い、このKernel インストール等はゲストOS (仮想マシン上のOS) でやることが望ましい。何かあったら取り返しのつかないことになるので。
これで再起動してインストールしたKernel で起動すれば、晴れて自分でコンパイルしたLinux を使うことができる。
……本当にこれだけ?と思うかもしれないが、これだけである。あっけないかもしれないが、Makefile(複数のソースで構成されるプログラムをどのようにコンパイルするかなどを記述したファイル。make コマンドで実行可能) があるので、コンパイル自体は非常に簡単である。