何があった
私は前々からOS やLinux に興味があったのだが、実際にそのOS をいじるということは経験したことがなかった。ソースファイルだけ手元にあっても、OS をいじることはできない。Linux のKernel だけで900~1000 万行あるとさえ言われる膨大なソースコードを前に、目的意識なしに突っ込むことは容易にできない。
話は変わって、IPA(情報処理推進機構:http://www.ipa.go.jp/) が毎年主催する「セキュリティ&プログラミングキャンプ」というイベントが、8 月の12 日(木)~16 日(月) の4 泊5 日で行われた。このキャンプでは、全国から書類選考を経て集められた22 歳以下の60 名近い学生が、プログラミングとセキュリティという2 コース各3 組の合計6 組に分かれ、それぞれを専門で扱う講師の下技術を学んだ。
私はプログラミングコース、Linux カーネル組に参加し、Linux を如何にしてハックするかという基礎知識を学んだ。せっかくなので、少しでも多くの人に興味を持ってもらうべく、基礎部分をまとめることにした。
取り扱う内容
基本的に以下のことについて触れる。
  • ソースの入手とバージョン管理
  • コンパイル
  • ソースの読み方
  • LKML への参加方法
記事の分量上、かなり基礎的な部分から扱うことになる。
配布
会誌vol.16に使われたPDFを公開します。