ezplusプログラミング!

2.開発環境(無料)をインストールしよう

 ではでは、まずは環境作りから始めましょう。以下のものを用意、またはダウンロードしましょう。
● Windowsが正常に動くパソコン
これがないと始まりませんね。もちろんのことながら、正常に動くパソコンのほうが望ましいです。章のタイトルには「(無料)」と書いてありますが、パソコンは普通タダでは手に入りません。
● Java2 Standard Edition (J2SE) Version 1.3.xx※2
Javaの親玉です。Ver1.4も公開されていますが、相性問題とかあるらしいので、Ver1.3.xxをオススメします。
注意するのは、SDKのほうを落としましょう。JREではありません。ダウンロードサイズは約33MBです。気合を入れて落としましょう(または友達に落とさせましょう)。
● Java2 Micro Edition Wireless Toolkit (J2ME) Version 1.0.xx※3
MIDPを扱うためのツールキットです。サイズは約10MB。こちらも気合で落としましょう
● KJX作成ツール または ezplus開発キット※4
ezplus実行ファイルであるkjxファイルを作るためのツールです。ezplus開発キットには、KJX作成ツールが含まれていて、かつezplusエミュレータもついてきます。後の設定も楽になるので、ezplus開発キットの方を落としておくことをオススメします。私はezplus開発キットを落としましたので、こちらを使った場合の解説をします。
 あればいいものもいくつか記載しておきましょう。
○ ezplus対応携帯端末
実は必須ではありません。エミュレータがあるので、とりあえずパソコン上でエミュレートは出来ます。でもやっぱりあったほうが、実際問題いいに決まってます。
○ MySync※5など、データフォルダの扱える携帯電話転送ソフト
これがあるのとないのでは、開発のしやすさは数段違うでしょう。何せパケット代を気にせずに端末に転送できるんですから。MySync Bizは、USB転送ケーブル※6付きで4,700円、なしの場合は2,700円です。モデム機能を持ったUSBケーブルも転送ケーブル※7として利用できますので、用途に合わせて持っておくと便利です。
MySyncの他には、ケータイ・リンクIV※8がいいですね。他キャリアの携帯電話も持っている人はこちらのほうがいいでしょう。
○ 自作CGIがおけるサーバ
上記の携帯電話転送ソフトがない場合、インターネット経由で端末にダウンロードすることになります。ただ、残念ながらその方法はここでは説明できません(最終章参照)。
○ 使い慣れたテキストエディタ
別に「メモ帳」でもかまわないんですが…。ただし、Wordはやめときましょう。
 さて、以上のものを揃えたら、早速インストールです。ただし、インストールの順番は守ってください。J2SE → J2ME → KJX作成ツール または ezplus開発キットの順です。でないと後々面倒です。また、特に意識しない場合はC:\直下にインストールしましょう。これらは手順どおりに進めていけば問題ないでしょう。ポイントとしては、J2MEをインストールするときにJ2SEを認識すれば、J2SEは正常にインストールされていること、また、J2MEをインストールするときは、「スタンドアロン」を選ぶこと、ぐらいでしょう。

 さて、これからが一番の山場かもしれません。ezplus開発キットの設定です。が、これがまた面倒で面倒で…。でも一度設定すれば変更しなくてすみますので、頑張りましょう。
  1. ezplus開発キットをインストールしたフォルダ(デフォルトではC:\ezplusTools\あたりになっているはず)から見てTools\CmdTool\フォルダにあるCmdTool.batというバッチファイルをメモ帳などで開きます。
  2. そこには1行だけc:\jdk1.3\bin\java -jar CmdTool.jarという行がありますので、最初にインストールしたJ2SEのあるフォルダに書き換えます。この場合、jdk1.3jdk1.3.1_06と書き換えます。書き換えたら保存して終了してください。
  3. スタートメニューからKJX作成ツールを起動して※9、この作成ツールの設定を行いましょう(タイトルバーには「Micro JBlend cmdtool」と表示されています)。メニューバーの「tool」→「default env...」を選択します。
  4. 「bulid」タブで特に設定し直したほうがいい項目です。
  5. 「execute」タブの設定内容はすべて空白でかまいません。
  6. 「MIDlet」タブで特に設定し直したほうがいい項目です。
  7. 「common」タブの「project root path」には、新しいプロジェクトを作成する時のフォルダを指定します。データは一箇所にまとまってないとだめだ、という人は書き換えておきましょう。
…ふぅ、これでやっとコンパイル&実行が出来そうですな。次はとりあえずコンパイラとエミュレータの使い方を簡単に説明しましょう。

※2 - http://java.sun.com/j2se/1.3/ja/download.html - 2002年10月27日現在、Ver1.3.1_06が最新
※3 - http://java.sun.com/products/j2mewtoolkit/download.html - 2002年10月27日現在、Ver1.0.4_01が最新
※4 - http://www.au.kddi.com/ezfactory/tec/index.html
※5 - http://leche.goodcrew.ne.jp/mysync/casio/index.html
※6 - モデム機能はありません。
※7 - 私は携快電話のシリアルケーブルを使用していますが、全く問題なく使えています。
※8 - http://www.villagecenter.co.jp/soft/ktlink/
※9 - もし起動しない場合は、KJX作成ツールのショートカットの、作業フォルダ指定が存在しないフォルダを指定している可能性があります。そのときは、作業フォルダの指定を適当に変えてあげましょう。
※10 - %PROJDIR%は後述する「common」タブの「project root path」で指定したフォルダが、%PROJ%はプロジェクト名がそれぞれ入るようになります。
※11 - 私の場合、作成されるkjxがすべて同じフォルダにできるように書き換えてあります。

≪ 1.なぜにezplus(なぜにiアプリでない)? 3.コンパイラとエミュレータが使えるようになろう ≫
ezplusプログラミング! トップ