REVIVAL LEGEND
製作に当たって
僕がこのタイトルのゲームを最初に作ろうとしたのはもう2年も前の話で、当時僕はまだ新米1年生だった。何しろこのサークルに入部して開口一番に「RPGを作りに来た」と言い放ったこともあり、その熱意は相当なものだったと記憶している。
しかし当初は自分のパソコンを所持しておらず、プログラムなんて大学の授業で始めて打ち始めたという全くのゼロからのスタートだった。それでも、ドット絵には自信がある、プログラムができなくてもRPGツクールがあるだろう何でも出来る、と理想のRPGを思い描きながら授業そっちのけで企画書を書き上げる毎日だった。 で、当然のことながら熱意だけでRPGが完成するわけも無く、いつまでも実働するものが作れないまま計画は夢と消えた。残ったのは数枚の企画書と、2003年度版会誌記載の「REVIVAL LEGEND 乞うご期待!」のイラストのみという、あまりにも悲惨でありがちな結果に終わったのだった。何だかんだと言っても、やはり僕の考えは甘かったのだ。そして何より、RPG製作という大目標には膨大な作業量とそれをこなす技量が必要だという事を思い知った。 さて、あれから2年が経った今、そのタイトルが再び甦ろうとしている。あの時は一人だったが、今度は違う。何人ものメンバーが、このゲームのために力を貸してくれる事となったのだ。集まったメンバーのほとんどは1年生で、当時の僕と同じく皆ゲーム製作未経験者だが、希望と熱意にあふれているのも同様だった。C言語初心者ばかりなので、当然の如くほぼ全員が初体験の連続を繰り返す制作進行となったが、それでも各自が自分にできる役割を務め、作品の完成に向けて頑張ってくれている。この努力に僕は本当に感謝をしなければならない。そして監督として、本作を彼らに報いることの出来るゲームに仕上げなければならないと思っている。 本当の事を言えば、当初はこの企画名を「REVIVAL LEGEND」にする予定ではなかった。だが、案を練るうちにこのタイトルを一年生達に託すのもいいのではないかと思い、かつての企画のオマージュを含めることにした次第だ(結果、急な仕様変更でメインプログラムのSUEさんには随分叱られたが)。そんなわけで本作には僕の色々な思いが詰まっている。本作が完成した時、プレイヤーにどのような感覚を与えられるゲームになるかはまだ分からないが、それなりには楽しく、熱くなれるゲームを目指しているつもりだ。そして仲間がいれば、その実現もそう遠くないはずである。今はただ、皆さんの元にこのゲームを届けられる日を夢見て・・・、さあ、もうひとがんばりだ!
監督・製作指揮 並木優明
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